ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「そういえば、もう一人のお兄様はどんなお方なの?」
「アイオーン兄上は……」
話し始めた瞬間、イクシオン殿下の顔色が悪くなる。
「とても、恐ろしい人だ。いつも、私を見ると、引きこもるな、働けと怒る」
「そ、そうなのね」
神職に就き、教会の頂点に立つお方だが、パーティーなどの華やかな場には出てくる機会はほぼないらしい。
「いつもいつも、呪いのように“王族の務めを果たせ”と説教する」
「なるほど」
カイロス殿下とアイオーン殿下は、イクシオン殿下に正反対の接し方をしているようだ。
「アイオーン兄上は、私が好きではないから、怒ってばかりなんだ」
「それは違うわ。何も思っていない相手に、注意や忠告なんてしないから」
「そうなのか?」
「誰かに意見することは、とても疲れるから。わざわざ好きでもない相手に、するはずないもの」
これは前世で、すごく厳しかったスーシェフの指導を、あとからあれは愛だったのだと気付いたことがあったから言えるのだ。
「厳しくするのも、愛なのよ」
「知らなかった」
イクシオン殿下の兄君達は、飴役と鞭役をきれいに使い分けているのだろう。
それは、弟を深く愛しているからなのだ。
「アイオーン兄上は……」
話し始めた瞬間、イクシオン殿下の顔色が悪くなる。
「とても、恐ろしい人だ。いつも、私を見ると、引きこもるな、働けと怒る」
「そ、そうなのね」
神職に就き、教会の頂点に立つお方だが、パーティーなどの華やかな場には出てくる機会はほぼないらしい。
「いつもいつも、呪いのように“王族の務めを果たせ”と説教する」
「なるほど」
カイロス殿下とアイオーン殿下は、イクシオン殿下に正反対の接し方をしているようだ。
「アイオーン兄上は、私が好きではないから、怒ってばかりなんだ」
「それは違うわ。何も思っていない相手に、注意や忠告なんてしないから」
「そうなのか?」
「誰かに意見することは、とても疲れるから。わざわざ好きでもない相手に、するはずないもの」
これは前世で、すごく厳しかったスーシェフの指導を、あとからあれは愛だったのだと気付いたことがあったから言えるのだ。
「厳しくするのも、愛なのよ」
「知らなかった」
イクシオン殿下の兄君達は、飴役と鞭役をきれいに使い分けているのだろう。
それは、弟を深く愛しているからなのだ。