ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「そのあと、庭師の荷車の中にもぐりこんで、ここにたどり着いたのよ」
「そうか。だから、アステリアはここに入ることができたのだな」
ちなみに、庭師だと決めつけていた人は通いの商人で、週に一度注文していた品物を小屋に届けてくれるらしい。
「あの日、アステリアと出会えたのは、リュカオンと兄上の導きだったのだな」
そんなふうに、しみじみ言われても……。
「きっと、カイロス殿下は私がセレネ姫に不貞を告げ口したのだと、思っているのかもしれない」
「それはどうだろう? 兄上は、証拠がないことで疑う人ではない」
「だったらなぜ、私を探しているの?」
「それは……もしかしたら、“しんでれら”のように、アステリアを見初めた可能性が高い」
「それはないない」
絶対に、説教されるに違いない。
「アステリアは兄上に会いたくないのか?」
「できるならば」
「わかった。このことは、黙っておこう。靴も、失くしたと主張したらいいだろう」
「尊敬するカイロス殿下に、嘘をつくの? 本当に、それが許されるの?」
「さすがの兄上でも、アステリアを取られたら困るから」
……だから、それはナイから。どうせ否定しても聞かないので、突っ込まないけれど。
なぜ、ここまで気に入られたのか謎だが、イクシオン殿下に嘘をつかせるわけにはいかないだろう。
「そうか。だから、アステリアはここに入ることができたのだな」
ちなみに、庭師だと決めつけていた人は通いの商人で、週に一度注文していた品物を小屋に届けてくれるらしい。
「あの日、アステリアと出会えたのは、リュカオンと兄上の導きだったのだな」
そんなふうに、しみじみ言われても……。
「きっと、カイロス殿下は私がセレネ姫に不貞を告げ口したのだと、思っているのかもしれない」
「それはどうだろう? 兄上は、証拠がないことで疑う人ではない」
「だったらなぜ、私を探しているの?」
「それは……もしかしたら、“しんでれら”のように、アステリアを見初めた可能性が高い」
「それはないない」
絶対に、説教されるに違いない。
「アステリアは兄上に会いたくないのか?」
「できるならば」
「わかった。このことは、黙っておこう。靴も、失くしたと主張したらいいだろう」
「尊敬するカイロス殿下に、嘘をつくの? 本当に、それが許されるの?」
「さすがの兄上でも、アステリアを取られたら困るから」
……だから、それはナイから。どうせ否定しても聞かないので、突っ込まないけれど。
なぜ、ここまで気に入られたのか謎だが、イクシオン殿下に嘘をつかせるわけにはいかないだろう。