ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
長椅子に腰を下ろしたあと、イクシオン殿下は私の膝の上に座るリュカオンを紹介した。

「父上、母上、こちらが、聖獣リュカオンになります。今は、力を温存させるために、小さき姿でありますが」

「かわっ……ふむ、事情があって、小さき姿であるのだな」

今、「可愛い」と言いかけたような。国王陛下は、リュカオンに熱い視線を向けている。一方、王妃様は素直な反応を見せていた。

「まあ、可愛い。陛下は、こういう小さくて愛らしい生き物が、大好きなのよ」

言っちゃった。国王陛下は隠そうとしていたのに。国王は恥ずかしそうに、もじもじし始める。なんていうか、威厳たっぷりな様子だったのに、いっきに親しみやすくなった。
< 154 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop