ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
昆布についてはひとまずおいておく。歓迎パーティーで出す軽食を決めなければ。

「寒い日にぴったりの、一品……」

おでんは材料がないので却下。次に、寒い日に食べたくなるものは――。

『アステリア、その、記憶の中のガラスケースに入っているのは、“まんじゅう”なのか?』

「ガラスケースのお饅頭?」

『カウンターの向こう側の店員が、出したり入れたりしているな』

「カウンターの店員が、出し入れ……? あ!」

リュカオンが言っているのは、コンビニに売っているホットスナックのことだろう。

「これは、肉まんよ」

『ほう? “まんじゅう”ではないのだな』

「ええ。中に、ひき肉のあんが入っているの」

『それも、ほかほかしていて、おいしそうだ』

「そうね」

肉まんか。たしかに、冬になったら食べたくなる。しかし、正直な話パーティーにふさわしい料理ではないけれど。この世界では目新しさがあるかもしれない。イクシオン殿下にガラス製の保温器を作ってもらって、あつあつの肉まんを提供するのも面白いだろう。
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