ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「肉まん。いいわね。試作品を作ってみましょう」

『楽しみだ!』

まず、生地を作る。自動調理器があるので、時間はそうかからない。

次に、ひき肉のあんを用意する。豚ひき肉にキノコとネギ、ショウガ汁、酒、牡蠣油、ゴマ油を垂らし、粘りがでるまで混ぜ合わせる。

自動調理器を使って発酵させた生地をカットし、丸めたあと平たく伸ばす。中心にひき肉あんを入れ、包み込むのだ。

これを、十五分ほど蒸したら、肉まんの完成となる。

蓋を開くと、もくもくと湯気が漂った。リュカオンとイクシオン殿下が覗き込む。

「見た目は、“まんじゅう”と似ているな」

『匂いは違うぞ』

アツアツの肉まんを二つに割ると、じゅわ~~っと肉汁があふれてくる。零れる前に、リュカオンに食べさせた。

『アツ、アツ! ハフ、ハフ!』

耳はピンと立ち、尻尾はふるふると拘束で左右に揺れていた。

「リュカオン、どう?」

『すごくおいしいぞ!!』

基本、私の料理は何を食べてもおいしいと言ってくれるが、今回はひときわテンションが高かった。問題は、イクシオン殿下である。先ほどの寿司が口に合わなかったので、妙に緊張する。
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