ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「ごめんなさい。イヤだった?」

「イヤではないが」

「よかった」

あ~んが特にイヤではないとわかったものの、まだホッとできない。肉まんの感想を聞かなければ。

「それで、肉まんはどうだったの?」

「丸呑みしてしまった」

「なんでよ」

「そなたが変なことをするからだ」

「ごめんなさいね」

もう一個食べるよう、今度はまるごと手渡した。イクシオン殿下は、そのまま肉まんにかぶりつく。

「むっ、これは――」

「これは!?」

「ふかふかの生地の中に、肉汁たっぷりのあんが入っていて、刻まれたキノコやネギの豊かな風味が口いっぱいに広がる。まるで、一杯のスープを飲んだような味の濃さを感じた」

「つまり、それっておいしいって意味?」

「そうだ。食べていると、体がほかほかと温まる。正に、寒い日にぴったりの軽食だろう」

胸に手を当て、はーと息をはく。ようやく、胸をなで下ろすことができた。
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