ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
三日後――イクシオン殿下は蒸籠機能付きの肉まん用保温器を作ってくれた。

コンビニにある、保温器そのままである。

「すごい! 本当に、作れたのね」

「まあ、これくらい、朝飯前だ」

「ありがとう!」

なんだか、懐かしさと切なさが同時に浮かんできて、眦(まなじり)に涙が滲む。

学生時代から、コンビニの肉まんを食べていたので、ホームシックになってしまったのだろうか。

「アステリア、大丈夫か?」

「ええ、平気。ごめんなさい。前世の暮らしを、思い出してしまって」

「アステリアが辛いのならば、作らないほうがよかったか?」

「いいえ、大丈夫。イクシオン殿下の保温器があったら、きっと、おいしい肉まんが作れるはずだわ」

「そうか」

イクシオン殿下の手を握り、心からの感謝の気持ちを伝えた。

「ありがとう」
< 177 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop