幸せな結末
幸せな結末
「もう無理!!」
樹の言葉にひたすら湊が腰をさすり続ける。
「そこじゃない!」
「はい」
樹の殺気に湊も敬語になっている。
「私かわろうか?」
理恵の言葉に湊が首を横に振った。
「だめ」

樹は新しい年を迎える直前に産気づいていた。年末年始の休みに入っていた湊が付きっきりで樹の腰をさする。

湊からの連絡を受けて理恵は駆けつけていた。

懐かしい産婦人科の光景に理恵は目が釘付けになる。
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