【極上旦那様シリーズ】きみを独り占めしたい~俺様エリートとかりそめ新婚生活~
そして、私の手の中の箱から指輪を取り上げ、「どこかの指には入ると思うんだよな」とつぶやきながら、合いそうな指を探す。
「『結婚したいというより、“既婚者”になりた』かったのでは?」
「この期に及んでそういう意地悪はやめてくれ」
指輪は嘘みたいに、左手の薬指に収まった。
「よかった、なんとか格好がついたな」
「すごい、どうしてサイズがわかったんです?」
「一緒に暮らしはじめた最初のころ、買い物の途中で指輪を試してただろ。そのとき、店員にサイズを聞いておいた」
眼鏡を買いに行ったときだ。アクセサリーのフロアにも行って、彼の勧めであれこれつけたりはずしたりした。
「周到ですね!」
「俺は最初から、いわゆる結婚というものの段取りは踏むつもりでいたからな。きみはどうだか知らないが」
まんまと仕返しされてしまった。
肩をすくめた私の手を、彼が握った。きらきらした指輪を、満足そうにさわる。
「返事をくれ、花恋。俺は一生、朝はきみと過ごしたい。どう?」
指先に軽いキス。そこから幸せが駆けこんできた。
「私もです」
一臣さんがうれしそうに、にこっと笑う。「捨てなくてよかった」と目で指したのは、“保留”のままだった婚姻届の入った封筒だ。
「そういえば母が、食事会はまだかと」
「すぐに予定を決めよう。それから……」
再び指先にキス……かと思ったら、噛まれた。それから私を見たまま、意味ありげに舌でくすぐり、濡れたキスをする。
「できたら、もう一度ベッドに戻りたい」
自分でも驚いたことに、それを聞いた瞬間、身体の奥が疼いた。
私も女なんだなあ、とすごく安堵した。
お嫁さんになりたいという夢は、そこまで大それた、おかしなものでもなかったのかもしれないと、ようやく思えてくる。
「先にシャワーを浴びていいですか」
「もちろん」
「『結婚したいというより、“既婚者”になりた』かったのでは?」
「この期に及んでそういう意地悪はやめてくれ」
指輪は嘘みたいに、左手の薬指に収まった。
「よかった、なんとか格好がついたな」
「すごい、どうしてサイズがわかったんです?」
「一緒に暮らしはじめた最初のころ、買い物の途中で指輪を試してただろ。そのとき、店員にサイズを聞いておいた」
眼鏡を買いに行ったときだ。アクセサリーのフロアにも行って、彼の勧めであれこれつけたりはずしたりした。
「周到ですね!」
「俺は最初から、いわゆる結婚というものの段取りは踏むつもりでいたからな。きみはどうだか知らないが」
まんまと仕返しされてしまった。
肩をすくめた私の手を、彼が握った。きらきらした指輪を、満足そうにさわる。
「返事をくれ、花恋。俺は一生、朝はきみと過ごしたい。どう?」
指先に軽いキス。そこから幸せが駆けこんできた。
「私もです」
一臣さんがうれしそうに、にこっと笑う。「捨てなくてよかった」と目で指したのは、“保留”のままだった婚姻届の入った封筒だ。
「そういえば母が、食事会はまだかと」
「すぐに予定を決めよう。それから……」
再び指先にキス……かと思ったら、噛まれた。それから私を見たまま、意味ありげに舌でくすぐり、濡れたキスをする。
「できたら、もう一度ベッドに戻りたい」
自分でも驚いたことに、それを聞いた瞬間、身体の奥が疼いた。
私も女なんだなあ、とすごく安堵した。
お嫁さんになりたいという夢は、そこまで大それた、おかしなものでもなかったのかもしれないと、ようやく思えてくる。
「先にシャワーを浴びていいですか」
「もちろん」