庇護欲を煽られた社長は、ウブな幼馴染を甘く攻め堕とす


「椎花」

 耳元で甘い声で囁かれ、足元から崩れ落ちそう。

「細いな、椎花は」

 うなじに千晃くんの唇が触れるのを感じる。体が火照って、下腹部がキュンと疼く。どうしていいかわからない。でも、嫌じゃない。触れられると気持ちがいい。こんなの、初めて。

「ちあ……」
「ごめん。先走った」

 ……え?

 自嘲的な声が聞こえてきたのと同時に、千晃くんがぱっと両手を離し私を解放した。

「焦りすぎだよな、ごめん。お風呂、ゆっくり入っておいで」

 いつもの優しい千晃くんに戻ると、メガネだけ取ってそのまま出て行ってしまった。

 どうしてやめちゃったの? もしかして、嫌がってるって思われちゃった?

 違うのに。そうじゃないのに。

 ……千晃くん。 


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