庇護欲を煽られた社長は、ウブな幼馴染を甘く攻め堕とす
◇
「ほぉ。つまり、欲求不満てわけね」
翌日の昼休み、彩子に昨夜の出来事を話すと、湯気のあがる日替わりランチに手も付けず、ずっとニヤニヤしている。こっちは真剣だというのに、どこか楽しそう。
もしかして彩子にこんな相談するのは間違っていただろうかと後悔するもすでに遅く、昼間にも関わらず隠語まで連発する始末。
「椎花はエッチしたかったんだ、高宮さんと」
「ちょっ、彩子。声大きい。それにそんなんじゃないから」
「じゃあなによ。裸で抱きしめられたけど、未遂で終わったのはどうしてだろうって私に聞かれてもわかんないし」
「そうだよね、ごめん」
あの後、お風呂をあがると、千晃くんは変わらぬ様子で仕事をしていた。話しかけようとしたけど、低い照明に照らされた千晃くんを見て、おさまったはずの心臓が再び加速し始め、どんな顔をして話せばいいか益々わからなくなり、挨拶もせずそそくさと寝てしまった。
今朝も千晃くんは早々に出て行ったから話せなかったし……。今日帰ったらどんな顔をしたらいいか。