特殊探偵世界係!!
立派な屋敷なだけあって、素晴らしいアンティーク調の家具がたくさん置かれている。

「素敵です!」

目を輝かせながら言う泉に、ライサンダーは「ありがとう。ただ……」と続ける。

「地下は掃除しなくていい。地下は危ないからね、私がするよ」

「はい、わかりました」

地下に何かある、そう泉は思った。

掃除を終えた後、泉は夕食を作るように頼まれた。ライサンダーは料理は苦手らしく、普段は外食が多いそうだ。

「夕食は何でもいい。せっかくだから、家で食べたいんだ」

「わかりました」

泉は頷き、キッチンへと向かう。泉は料理は得意だ。よく家族にも作っている。レアやクリスタからもレシピを教えてもらったため、イギリス料理でもイタリア料理でも作れる。

キッチンへ向かっていた泉は、地下に続いているであろうドアを見つけた。分厚い鉄でできたドアだ。そこからわずかだが霊気が漂ってくる。

この屋敷は古いためか、あちこちで霊気を感じた。地下から霊気を感じるのは、不思議なことではないのかもしれない。しかし、ライサンダーの言葉がある。

「……あの人がいない時に見てみよう」

泉はそう心に決めた。
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