終着駅は愛する彼の腕の中
「これからずっと、僕だけのお客さんになってくれる? 」
「はぁ? そんな事・・・無理です・・・」
「どうして? 」
「お金になりませんから、1人だけのお客さんでは」
「お金って、いくら必要なの? 」
エイミはギュッと口元を引き寄せた。
「・・・10憶。・・・もし、それだけのお金をくれるなら。・・・アンタだけの、お客になってもいいよ・・・」
「10憶? 本当に、10憶用意したら僕だけのお客さんになてくれるの? 」
「ああ、いいよ。そんなの絶対無理だし」
グイッと、羽弥斗はエイミを引き寄せた。
「無理じゃないよ」
間近で見つめられ、エイミはドキッとした。
「僕はさっ、走り出したら止まらないんだ。新幹線のようにね」
「はぁ? 」
「10憶用意する。3日待って。必ず用意するから」
「そ、そんな事・・・」
「できるよ、僕には。伊達に独身通してないし」
そう言いながら、羽弥斗はエイミをベッドに押し倒した。
「10憶なんて安過ぎるけどいいの? 君になら、100憶だって、出しても足りないよ」
「な・・・なに言って・・・」
驚くエイミに、羽弥斗はそっと微笑んだ。
「いいから、もう何も言わないで」
そっと、エイミの唇にキスをした羽弥斗。
キスをされると、エイミの体が大きく反応した。
柔らかくてとっても優しい羽弥斗の唇を感じると、エイミは体の力が抜けるくらい心地よくて頭が真っ白になってしまった。
スルリと羽弥斗の舌がエイミの歯列を割って滑り込んできた。
口の中がいっぱいに侵されてしまうくらいに感じる心地よさに、エイミはギュッと羽弥斗にしがみ付いた。
息もできないくらい繰り返されるキス・・・。
そのままバスローブを脱がされてしまい。
首筋に・・・鎖骨に・・・胸にと、羽弥斗の唇が滑り落ちてくる・・・。