甘やかされ婚~年上の旦那様は、獣な本性を隠している~
その夜は何事もなく平和に終わり、夜が明けた。
昨晩とは打って変わって和やかな朝を迎え、日勤者への申し送りも短時間で終了。
深夜勤の終業時間を過ぎて、祥子と二人、ナースステーションの奥の広いカンファレンステーブルで、残りの看護記録を急いで書いていると。
「あ、一色先生! お疲れ様です」
三十八歳の看護主任が、挨拶する声が聞こえてきた。
いつもより少しトーンの高い声につられて、私も祥子も同じ方向に顔を向ける。
「あ、ほんとだ。朝からこっちに来るなんて、珍しい」
主任と話している、白衣姿の長身の医師を目に留め、祥子が頬杖をついてぼんやりと呟いた。
「ほんとに。今日はオペない日なのかな」
私も、彼女に答えるつもりでそう返す。
一色先生。
この国立東都大学医学部附属病院一の秀才と評される、世界でも屈指の脳外科医。
年の頃は三十代半ばで、見た目にも知的な印象の、イケメンドクターだ。
どんなに難しいオペでも、彼の手にかかれば、朝飯前。
脳神経を扱うミクロン世界のオペを、呼吸するように平然とやってのける。
その腕の確かさに、日本中、いや、世界からも、彼のオペを希望してこの病院に来る著名人もいるほど。
もちろん、文句なしのスーパードクターだ。
昨晩とは打って変わって和やかな朝を迎え、日勤者への申し送りも短時間で終了。
深夜勤の終業時間を過ぎて、祥子と二人、ナースステーションの奥の広いカンファレンステーブルで、残りの看護記録を急いで書いていると。
「あ、一色先生! お疲れ様です」
三十八歳の看護主任が、挨拶する声が聞こえてきた。
いつもより少しトーンの高い声につられて、私も祥子も同じ方向に顔を向ける。
「あ、ほんとだ。朝からこっちに来るなんて、珍しい」
主任と話している、白衣姿の長身の医師を目に留め、祥子が頬杖をついてぼんやりと呟いた。
「ほんとに。今日はオペない日なのかな」
私も、彼女に答えるつもりでそう返す。
一色先生。
この国立東都大学医学部附属病院一の秀才と評される、世界でも屈指の脳外科医。
年の頃は三十代半ばで、見た目にも知的な印象の、イケメンドクターだ。
どんなに難しいオペでも、彼の手にかかれば、朝飯前。
脳神経を扱うミクロン世界のオペを、呼吸するように平然とやってのける。
その腕の確かさに、日本中、いや、世界からも、彼のオペを希望してこの病院に来る著名人もいるほど。
もちろん、文句なしのスーパードクターだ。