甘やかされ婚~年上の旦那様は、獣な本性を隠している~
「よし。PaCO2も、三十三をキープできてるな」
「はい。それから、四肢末端で、痛み刺激への反応が確認できました」
「いいね。脳浮腫が引いてきた証拠だ。今日一日血圧が安定してくれれば、ドレーン抜去できそうだな」
スーパードクターが、微かに声を弾ませる。
私の報告を聞いての反応だと思うと、なんだか妙に誇らしくなって、私は「はいっ」と元気な返事をしてしまった。
「ん?」
私のテンションに虚を衝かれた様子で、一色先生が顔を上げた。
怪訝そうに、『なんでお前がそんなに胸を張る』と言わんばかりの目をする。
「あっ、す、すみません。変に興奮しちゃって」
看護師なら、このくらい淀みない報告は、できて当たり前。
なのに、一色先生の気持ちを高揚させることができて、単純に喜んでしまった。
むしろ、看護師としての自覚があるのか、と問われてしまいそう。
私は、カアッと頬を赤らめて、首を縮めて恐縮した。
けれど、一色先生は少しだけ口角を上げて、表情を和らげる。
「いや。患者の早期回復は、医療従事者として喜んで当然のことだ」
先生は、常日頃から患者さん第一に思っているから、さらっとそんなことを口にできる。
「はい。それから、四肢末端で、痛み刺激への反応が確認できました」
「いいね。脳浮腫が引いてきた証拠だ。今日一日血圧が安定してくれれば、ドレーン抜去できそうだな」
スーパードクターが、微かに声を弾ませる。
私の報告を聞いての反応だと思うと、なんだか妙に誇らしくなって、私は「はいっ」と元気な返事をしてしまった。
「ん?」
私のテンションに虚を衝かれた様子で、一色先生が顔を上げた。
怪訝そうに、『なんでお前がそんなに胸を張る』と言わんばかりの目をする。
「あっ、す、すみません。変に興奮しちゃって」
看護師なら、このくらい淀みない報告は、できて当たり前。
なのに、一色先生の気持ちを高揚させることができて、単純に喜んでしまった。
むしろ、看護師としての自覚があるのか、と問われてしまいそう。
私は、カアッと頬を赤らめて、首を縮めて恐縮した。
けれど、一色先生は少しだけ口角を上げて、表情を和らげる。
「いや。患者の早期回復は、医療従事者として喜んで当然のことだ」
先生は、常日頃から患者さん第一に思っているから、さらっとそんなことを口にできる。