甘やかされ婚~年上の旦那様は、獣な本性を隠している~
「仲良しですよね。いいなあ……」
羨望のあまり、思わずそう零す。
すると、一色先生が胸の前で腕組みをした。
「俺を羨ましがってる場合か? 普段、指輪をしてないから知るのが遅くなったが、噂で聞いているよ。橋詰さん、結婚したんだってな」
「っ!」
「おめでとう」
先生がふっと口角を上げ、薄く微笑みながら言うのを聞いて、私は頬を火照らせた。
「あ、りがとう、ございます……」
私は、しどろもどろになって、たどたどしくお礼を言った。
座ったままで、私たちのやり取りを聞いていた祥子が、ニヤニヤしてるのが視界の端に映る。
「新婚さんで、看護師の仕事続けるのは大変だろうが、頑張って」
先生はそう言って話を切り上げ、サッと白衣を翻した。
ナースステーションを出て、姿勢よく颯爽と廊下を歩いていく背中を、私はなんとなく最後まで見送って……。
「新婚さんでも、看護師続けるの、全然大変じゃないけどね?」
私の心の声を代弁するような独り言を耳にして、私はじっとりと祥子を見下ろした。
彼女は私の睨みなど全然お構いなしで、テーブルに両手で頬杖をつき、目を細めて笑っている。
「それにしても……。噂には聞くけど、一色先生、本当にラブラブなんだね。彼女さんとの温泉旅行、憚りもせずに平然と肯定できちゃうなんて、堂々としててカッコいい」
羨望のあまり、思わずそう零す。
すると、一色先生が胸の前で腕組みをした。
「俺を羨ましがってる場合か? 普段、指輪をしてないから知るのが遅くなったが、噂で聞いているよ。橋詰さん、結婚したんだってな」
「っ!」
「おめでとう」
先生がふっと口角を上げ、薄く微笑みながら言うのを聞いて、私は頬を火照らせた。
「あ、りがとう、ございます……」
私は、しどろもどろになって、たどたどしくお礼を言った。
座ったままで、私たちのやり取りを聞いていた祥子が、ニヤニヤしてるのが視界の端に映る。
「新婚さんで、看護師の仕事続けるのは大変だろうが、頑張って」
先生はそう言って話を切り上げ、サッと白衣を翻した。
ナースステーションを出て、姿勢よく颯爽と廊下を歩いていく背中を、私はなんとなく最後まで見送って……。
「新婚さんでも、看護師続けるの、全然大変じゃないけどね?」
私の心の声を代弁するような独り言を耳にして、私はじっとりと祥子を見下ろした。
彼女は私の睨みなど全然お構いなしで、テーブルに両手で頬杖をつき、目を細めて笑っている。
「それにしても……。噂には聞くけど、一色先生、本当にラブラブなんだね。彼女さんとの温泉旅行、憚りもせずに平然と肯定できちゃうなんて、堂々としててカッコいい」