シュガーレスでお願いします!
「明日はよろしくお願いします」
「お任せください」
2人で頭を下げてお願いすると、上原さんは満面の笑みで応えてくれた。
1時間ほどで衣装と段取りの確認が終わり、あとは雨が降らないことを祈るばかりだ。
幸いなことに明日は晴れの予報らしい。
「チャペルは見て行かれますか?」
「はい、ぜひ」
打ち合わせの終わりに、上原さんにホテルの敷地内にあるチャペルまで案内してもらう。
マイクロバスの中から見た岬のほど近くには、真珠のような丸いカーブを描く真っ白な屋根を持つチャペルがあった。
(うわあ……)
チャペルに足を踏み入れると、何もかもが真っ白で圧倒されてしまう。
床はガラス張り、壁は屋根と同じで真っ白。祭壇の奥は床と同じガラス張りになっていて、海が一望できた。夕方で日が暮れ始めているから今は暗いけれど、晴れていればきっと白と青のコントラストが美しいはずだ。
「楽しみだね」
「うん」
このホテルで結婚式を挙げると決めたのは、パンフレットの写真でみたこのチャペルの素晴らしさに一目惚れしたからだ。
実物は写真で見るよりもずっと素敵で、一生の思い出に残ること間違いなしだった。