シュガーレスでお願いします!

「一応申し込みはするつもりなんですけど、全然勉強できてなくて……。最近は、趣味のスイーツ巡りの方に力が入ってまして……」

君島さんはああっと己の不真面目さを嘆くばかりだった。

「試験日までは時間があるし、受けるつもりがあるなら協力するよ?」

パラリーガルとしての日頃の頑張りを知っている私は上野先生に同意するようにうんうんと頷いた。

「うう……っ!!心強いです」

君島さんはようやく彼女らしい、無邪気な笑顔を見せたのだった。

「あ、スイーツといえば比呂先生はクリスマスどうされるんですか?やっぱりご夫婦で過ごされるんですか?」

「特に何かする予定はないな。パティシエにとってクリスマスはあってないようなものだから……」

昨年は忙しすぎて2週間ほど店で寝泊まりして地獄だったと慶太から聞いている。

新婚といえどもオーナーパティシエの慶太が店一番の書き入れ時をおろそかにすることは出来ない。というか、絶対に大輔さんが許さないと思う。

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