シュガーレスでお願いします!
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12月になりクリスマスが近づくにつれて、派手なイルミネーションが街に溢れ出していく。
街路樹に取り付けられたLEDがチカチカと点滅し、サンタクロースのオブジェやクリスマスツリーがどの店頭にも飾られると、浮き足だったクリスマスムードが一層憎くなる。
私は眼下に広がる浮かれた光景を見るのをやめ、デスクに戻った。
慶太と冷戦状態になってからというもの、やけくそのように残業ばかりしている。
隣には同じように死んだ魚のような濁った眼をしている上野先生が一心不乱にキーボードを叩いていた。
遠藤さんといい感じのはずの上野先生が地獄の沼に片足を突っ込んだような浮かない表情をしているのがどうしても気になって、つい仏心を出してしまう。
「その後、遠藤さんとはどうなんですか?」
「どうもなってません」
ノー残業デーということもあって、事務所に残っているのは上野先生と私だけ。
残業仲間同士の会話は弾むどころか、投げたボールをはたき落とされキャッチボールもままならない。