シュガーレスでお願いします!
「全治2週間だって」
「全治2週間……!?ふっざけんな!!店はどうすんだよ!?」
「すみません……。私のせいで……」
私がしゃしゃり出たところで、怪我をした事実は変えられないけれど、非難の矢面に立つ慶太を庇わずにはいられなかった。
「あ、いや……。比呂先生を責めているわけじゃなくて……」
「悪いな、大輔。治ったらしっかり働くからさ」
「当たり前だろ!!」
一旦はこちらに矛先が向いたのに、余計な一言のせいで大輔さんは再び息を返したように慶太に文句を垂れたのだった。
「ったく……。この忙しい時期に……。俺が過労死したら比呂先生に慶太を訴えてもらうからな……」
「死人からの依頼は受け付けられないよな、比呂?」
気の置けないふたりのやりとりに、クスリと笑わずにはいられない。
大輔さんはぶつぶつ文句を言いながらも、ありがたいことに車で私と慶太をマンションまで送り届けてくれたのだった。