シュガーレスでお願いします!

「ご馳走様」

慶太は無事、夕飯を完食すると皿をシンクまで運んでくれた。テーブルに置いてもらって構わないのに、せめてこれくらいはやらせてと言い張るので、好きなようにさせている。

「お風呂はひとりで大丈夫?手伝おうか?」

「申し出はありがたいけど、遠慮しておくよ。節度を持てなくなると困るからさ」

茶化すようにそう言うと、慶太はハハハと笑いながらむくれる私の頬をツンツンと人差し指でつついた。

こっちが心の底から心配しているというのに何言ってんだこの男はと憤慨してしまう。

(もう……!!)

明るい冗談が言えるようになったのは、傷が塞がってきた証拠なのか。

こんな時まで律儀に約束を守ろうとする慶太に、先に白旗を上げたのは言わずもがな私の方だった。

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