シュガーレスでお願いします!

「慶太さんってテレビで見るよりずっと良い人よね~。比呂が初めて慶太さんを家に連れてきた時、これからケーキを食べるのに困らないって家族一同喜んだわ」

香子先生といい、うちの家族といい。私を何だと思っているのか。

食玩にくっついてくるおまけのラムネじゃないんだぞ、私は。

「出会ってから半年で入籍して、今新婚3か月だっけ?」

私は神妙になって頷いた。

出会いから結婚まで半年足らず。いわゆるスピード婚の部類に入る。

「じゃあ、これからいっぱい喧嘩するのね。これまで他人として生きてきたんだもの。お互いの価値観が違うのは当たり前じゃない。そのたびにうちに逃げ込むわけ?」

私はぐぬぬと再び口を閉ざさねばならなくなった。

お姉ちゃんは実に的確に痛いところをついてくる。

「その情けない顔に免じて今日は泊めてあげるけど、ちゃんと仲直りしなさい」

抱っこで寝てしまった一翔くんを子供部屋に転がすと、お姉ちゃんは和室に布団を敷いてくれた。
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