シュガーレスでお願いします!

「比呂?大丈夫か?」

「けーた……」

何で家にいるの?

清水さんは?

聞きたいことは山ほどあるのに、今は酔っているせいか上手く喋れそうにない。

満身創痍の上野先生の代わりに慶太に肩を貸してもらい、パンプスを脱がされ家の中に入る。

廊下の床にぺたんと横たわると、フローリングの床が冷たくて気持ち良かった。

「連れてきてもらってすみませんでした」

「いえいえ。それでは、比呂先生お大事に~!!」

慶太が申し訳なさそうにお礼を言うと、上野先生と遠藤さんはそそくさと帰って行った。

玄関扉を閉めカギと防犯ロックをかけると、慶太は廊下にゴロンと横になって浅い息を繰り返す私の左腕を持ち上げ、助け起こそうとした。

「立てるか?」

「む……り……」

上野先生と遠藤さんが一緒だった時は、まだなんとか頑張れたけどもう無理。指一本たりともまともに動かせない。

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