揺れる被写体〜もっと強く愛して〜




「力抜いて……今は何もしなくていいよ、私がリードするから」




こんなこと言われたら腰まで抜かれちゃう。
フニャ〜と座り込む私を支えてくれてソファーへと座らされた。
これ以上はヤバいです…!
もうお腹いっぱい…!




抵抗しようと思ったのに。




手を持たれて甲にキスされた。




「いつも頑張ってる手……」




「え……」




隣に座り髪を撫でられる。




「いつも頑張ってる楓ちゃん……」




嬉しくて泣きそう……
レイさんに言われるのが一番嬉しい。
最後に顎クイされて……




「私を欲しがる唇……」




再び重なった唇。
膝の上で拳をギュッと握った。
こんなリードとか…さすが慣れてる。
何度も甘噛みされて私もう………




「もういっぱいいっぱい?それとも、まだ欲しい…?」




こんな時のレイさんはイジワルだ。
相手の反応を楽しんでる。
スッと離れてくような気がして、今度は私が腕を掴んだ。




「ほ、欲しい……です」




「じゃあ、レベル上げるよ?」




え?と言う間もなく唇を塞がれて、レベルの意味がすぐに分かる。
優しく侵入してきた舌に気が遠くなりそう……
こんなキス……初めてだ……




私なんで………男じゃないんだろう?
こんな顔でキスされたら一発で落ちるよ。
きっと男の人でも同じようにキスされてるんだよね…?
これほどとろけちゃうキス……私にだけじゃないはず。







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