揺れる被写体〜もっと強く愛して〜
「受け身のキミも新鮮かも知れない…」
って、思わず自分の下半身に視線を移す。
え……上に乗られてるから…!!
触れてはないけど今にも触れそう…!!
「目線上げて」
ハッとしてカメラを見る。
「そこから挑発してみて」
「え……」
「好きな人思い浮かべていいから、その人にどうされたい?どうする?」
何だよ……これ。
これが彼女の撮影方法なの…?
こうやって翻弄して心臓わし掴みして被写体をもて遊ぶ。
どうしたいかって……?
抱きたいよ
今すぐにでも
レンズ越しじゃなくてちゃんと顔が見たい
少しだけカメラを下げてくれた。
直接絡み合う視線。
「その表情、待ってたよ」と再びカメラを構える。
シーツを腰まで被せて横から撮り始めた。
添い寝かな…?
腕を伸ばしてみる。
腕まくら……なんちゃって。
「いいね、それ」とカメラが近付いてきた。
アングルを決めているのか何パターンもシャッターを切っていく。
同じベットの上でこんな近くにレイさんを感じてる。
息づかいや時々腕に触れる体温も伝わってくるわけで。
腕に触れる何か………えっ!?
これってもしや……!?
指先に少し触れた柔らかいもの。
気付いてないとでも……!?
カァーっと顔が紅くなるのが自分でもわかった。
どうしよう……これ……
「顔、紅いよ?何想像してんだか」と笑われる。
いや、胸が当たってますから。
「照明変えよー」
彼女の一声でアシスタントたちが動く。
彼女もカメラを交換しながらパソコンを見つめてる。