揺れる被写体〜もっと強く愛して〜



レイさんが……何をしてるのか……




………!?!?




心臓発作起きるかと思った………
ヤバい……ヤバ過ぎる………




レイさんが相模原さんにあんな事やそんな事を……
口じゃ説明出来ません…!
ギシギシの音はやっぱり繋がっていたわけで……




暗くても分かった……
ほぼ後ろ姿だけど、あんな艶っぽいレイさんの横顔……初めて見た。
男の人の前ではあんな顔するんだね……
すごく……綺麗……




しばらく喘ぎ声が続いて……
終わった。
荒い息を互いに整えながら
幸せそうに笑ってる。




急いで着替えて相模原さんを見送った。
パチッと電気がついて真っ青になる。
出て行かんのかい!
ヤヴァイ…!!




ふ〜!と一息ついてソファーに座ったレイさん。




私……いつ動けばいいんでしょう?
誰か呼び出してくれないかな。
どうしよう、どうしよう…!
レイさんがこっちに来たらアウトだよ?
逃げ場ないって…!
てか、逃げるのはおかしいか。




ゆっくりリラックスしてると思い込んでた。
この状況をどう抜け出すかだけを考えてた私の耳に飛び込んできた信じがたい言葉。




「どうだった〜?か、え、で、ちゃん♪」




思考回路停止。
顔面蒼白。
心停止。
オワタ。




「刺激強すぎた〜?」




腰が抜けて立てない………
ヤバい……泣きそう……
涙腺も崩壊……
膝もガクガクしてる………




「え、楓ちゃん…?」




慌てて覗きに来たレイさんは号泣する私をその場で抱きしめてくれた。
優しく背中もさすってくれる。







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