揺れる被写体〜もっと強く愛して〜

「知ってた？女の子同士でHしちゃうともう男では満足出来ないらしいよ？」




「へ…！？」




いきなり何言うのー！？
またレイさんにおかしなスイッチが…！
思わず後ずさりする私に
「動いちゃダメって言ったでしょ」って体くっつけて来られたら心臓が…！




「何で満足出来ないんだろうね？」




「さ、さぁ…？」




「きっと女同士だから感じるところ知り尽くしてるからじゃない…？」




耳元で言わないで〜！
息かかってるから…！
レイさん側の体だけ鳥肌立ってる。
顔見れないからずっと下向いてたら覗き込まれて……




「そんな顔するからイジワルしたくなるんだよ…？」




「え……」




「色んな男を一周して百合に走っちゃう私ってどう…？」




真っすぐな熱を帯びた視線……
倒れちゃいそう……
体が……うずく………




「どうって………」




「楓ちゃんと私ってキスの相性良いと思うんだ」




「へっ…！？」




心臓が爆発しそうなくらい暴れてるけど、そう言ってもらえて心底嬉しい…！
どうしよう……顔がニヤけちゃう……
治まれ……心臓……！！




「百合な私も……撮っとく？」




完全に楽しんでる……
私がどう反応するかきっとレイさんの中では手に取るように分かってるんだ……




「いえ……この顔だけは私の中だけで留めておきたいです……」




「え……」




あれ？想定外だったかな？
不意打ち出来たんならそれも良し……だよね。
レイさんの手が私の顎に触れ、目が合う。
やっぱり……スイッチ入ってる。




「純情ぶって、実は誘ってるんだよね？」




「いや…っ、そんなつもりは……」




「動かないで」




レイさん……そろそろ誰か来ちゃいますよ？
落ち着いてください……
もう乗りかかりそうなほど体勢が崩れてます…！
こんなとこ見られたら決定的にヤバし…！