揺れる被写体〜もっと強く愛して〜
激しすぎるキスで目眩を起こしそう。
腰まできてる。
「レイ………そろそろ抱かせろよ」
耳に熱い吐息をかけられ肩が上がってしまう。
目が合えば本能に従うのは仕方のないこと…?
私から……キスしてしまうの……?
この一方的な想いに応えてしまうの……?
火照らされた身体が言うことをきかない……
この視線から逃れられない……
再び顔が近付いてきて目を閉じたら……瞼の裏に浮かんだのは紛れもなく駿くんの顔で……
ギリギリで横向いてキスから逃れた。
「ごめん………好きな人居るから」
それでも無理やり向けさせられてキスしようとするから
「優吾…やだぁ…!」と声を出して拒んだ。
熱を帯びた視線が私を捕らえる。
こんな優吾……初めてだ………
「ずっとお前だけを想ってやって来たんだ……やっと会えて……こんな目の前に居て抑えきれるわけねぇだろ…!」
体を押しても……顔を背けても……
優吾のキスからは逃れられなかった。
結局、受け入れてしまった………