揺れる被写体〜もっと強く愛して〜
「もしかして、キスマークのこと気にしてます?」
「え……?ハハ、まさか」
「言っときますけどついてませんから」
「へ…!?」
「何なら見ます?」
「いや、大丈夫……」
「昨日はキョウちゃん早くに酔いつぶれたんで結局ひとり飲み…」
「そ、そうなの?」
「晴美さんに見られたのは見間違いです、ホラ」
少し捲って鎖骨見せてくるから思わず目を逸らした。
「バ、バカ…」俺、男だぞ…!
「顔真っ赤……可愛い」
「からかうな…」
「え、耳まで赤いよ?」
「やめろ…!」
顔を覗き込むからクルクル回りながら逃げる。
「ストップ…!目廻るよ?」
両腕を支えられ向かい合う形に。
思いきり避けてきたのに、嫌でも視線が重なってしまう。
やめろ……見るな。
その瞳で上目遣いはヤバ過ぎる。
そっと降りた手は俺の腕をなぞり、そのまま指を絡めてきた。
「ちょ、ちょっと…!」
どんどん絡んで恋人繋ぎに。
頭のてっぺんまで血が上る。
ギュッと握って俺の反応を楽しんでるのがわかる。
「な、何してんの…!?離して…」
細い指も、今にも触れそうな体も、
真っすぐ見つめる視線も全部……
俺の理性を蝕んでいく。
「ヤダ……勝手に誤解してんだもん、私とキョウちゃんの仲」
「それは…っ、もう誤解してないから…」
頼むからもう離れてくれ………
これ以上は俺の方がヤバい………
「じゃあこっち見て……」
「え……?」