揺れる被写体〜もっと強く愛して〜



華奢な体に触れる。
そっと手を添えて「いいよ…」って。
もう帰り道が分からない。
引き戻せない。




「……っつ!」




鈍い痛みで顔が歪む俺に
「じゃあ…動かないで」といくつものキスを降らせてきた。
徐々に上乗りになって歯止めが効かなくなってく。
どんどん攻めてくる彼女に完全に溺れてる。




ダメだと分かっていながら、火照る体が欲しがる。
とうとうベルトに手が伸びて……
最後の自制心でその手を止めた。
見つめ合う瞳。





「ごめん……やっぱ…」




こんなこと良くないから……
欲に負けて、彼女まで傷付けることになる。
さっきの綺麗な涙を汚してしまう。




なのに彼女は………




「今だけは……欲に負けてください」




「え……?」




ベルトを外す手が止まらない。
再び押し倒されて乗られる。
スカートから細い足を露わにして、
もう触れてしまってて……完全にアウトだった。




「な……南城さんっ…!」




顔を上げればキスで遮られる。




「傷付いてもいいからっ…!お願い……抱いて…?」




え………
知ってて………?




「上川さんが……好き」




もう………




無理だ………




「どうしようもないくらい……好き」




激しく唇を奪いながら………




中へ………中へ………




汗ばむ体を重ね………




欲望にまみれ………




俺は………俺たちは………







一線を越えた










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