切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
考えてみたら、彼とお風呂に入るなんて初めてで緊張する。
だって私はバスタオルを巻いたような状態で胸まで隠せているけど、男性用の湯あみ着は短パンみたいな感じで、玲司さんは上半身裸。
なるべく彼の身体を見ないようにしていてもやっぱり目がいってしまう。
「他の湯船とか微妙に温度違うみたいだよ」
「……そうなんですか」
玲司さんの言葉に相槌を打つも、彼の半裸にドキッとしてしまって何を言っているのか頭に入って来なかった。
「この湯畑、奈良時代からあるらしいよ」
また彼の声がして何も考えずに返す。
「そうなんですか」
緊張で身体がカチカチになっている私に彼は気づいたのか、クスッと笑みをこぼす。
「美月って結構胸あるよね?」
「そうなんですか……って、玲司さん、何言ってるんですかあ!」
ハッと我に返り、自分の胸元を隠し、別の湯船に移動しようとするも、足が滑ってしまい身体がよろけた。
「キャッ」と声を上げる私。
「危ない!」と玲司さんが私の腕を掴んでその胸に引き寄せて……。
「気をつけないと」
彼は私を抱き寄せて注意する。
キャ~、玲司さんと密着してるよ〜。
肌と肌が触れ合ってる〜。
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