切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
百八十五センチの長身に、ナチュラルなマッシュスタイルのダークブラウンの髪、そして、見る者を魅了するそのライトブラウンの綺麗な瞳はセクシーかつエレガントで見つめられるとドキッとする。
白いシャツに、黒のパンツというシンプルな出で立ちだが、彼が着るとパッと華やいでいてモデルではないのかと勘違いしてしまいそう。
彼は私が高校生の頃からの憧れの人で、恩人でもある。
窓側の奥にあるテーブル席につけば、ウェイターの晴人さんが水を持ってきた。
「美月ちゃん、注文はいつものでいい?」
「はい。カプチーノをお願いします」
ニコッと笑って頼めば、彼は優しく目を細めて頷いた。
「了解」
晴人さん……長谷川晴人さんは、三つ下の玲司さんの従弟。
玲司さんよりは低いけど、彼も背が高く、百八十センチある。ハニーブラウンの明るい髪に、顔も目がパッチリ二重で、アイドル系の顔をしたイケメンだ。
「相変わらず、女性客多いですね」
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