高嶺の花沢さんは恋の仕方がわからない
「花沢さんって、休みの日はいつもそんな格好をしているんですね」

木佐さんに連行されるようにコンビニの外に出た私は、
「まあ、はい…ええ」

そう返事をすることしかできなかった。

ゆったりめなワンピースを着ている木佐さんは、会社での彼女のイメージそのものだった。

ハハハ、仕事ができる人はプライベートもおしゃれなんですね…。

本当に、私は向いてない…。

「家はこの近くなんですか?」

そう聞いてきた木佐さんに、
「はい、近いです…」

私は答えた。

「…えっと、木佐さんも家が近くなんですか?」

だとしたら、引っ越した方がいいかも知れない。

もうここに住むなんて無理だ。

1回はともかく、2回目…それも、よりにもよって木佐さんにバレてしまうなんて…。
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