あなどれないね、世唯くん。



グイッと腕を引かれたまま、唇が重なった。


「……ん、」


柔らかくて、温かくて、甘い……。
一瞬にして、触れた唇から熱が伝わって身体が痺れる。


こんなの知らない……知りたくない……っ。

おかしいくらいに、甘くて、気持ちがいい……。


ぜんぶもっていかれそうになるくらい……たった一度のこのキスで

完全に堕ちた……。



「……ん、……え?」


唇が触れている間に、異変に気づいた千景くんが目を覚まして目をまん丸に見開いていた。


ハッとして、すぐに唇を離して、距離を取った。


「あっ、こ、これは……っ」


どうしよう、この事態はどう説明したらいいの?


「……寝込み襲うなんて大胆だね」

「なっ、違うから…!!」


ニッと笑いながら、身体を起こす千景くん。


ってか、なんでわたしが襲ってるってなってるの!
どちらかと言えば、わたしはキスされた側なのに…!

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