あなどれないね、世唯くん。



「ねー……いと、おねがい……」

やっぱり、世唯くんのおねだりにはかなわない。

いざ覚悟を決めて着替えを手伝うしかない。


「せ、世唯くん身体起こせる?」

「ん……」


さすがに寝たまま着替えさせるのは難しいので、いったん身体を起こしてもらう。


「うっ……じゃ、じゃあ脱がす…よ」

もう心臓バクバク……。
いま世唯くんの意識は朦朧としてるから、この音に気づかれないことだけが救い。


ドキドキしながら震える手で世唯くんの緩く締められたネクタイに手をかける。

少し引っ張って、シュルッとほどけた。


世唯くんは目を閉じたまま、いつもより少し頬を赤らめている。


ブラウスのボタンを上から1つずつ外す。
これが意外と難しくて、緊張のせいで指先が震えてうまく外れない。


……そして、時間をかけてすべて外せた。


こ、これは目のやり場にかなり困る…!!

< 66 / 339 >

この作品をシェア

pagetop