卑劣恋愛
そこには、学校の近くにある廃工場の地図が書かれていた。


あまりよくない生徒がタムロしていたり、肝試しに使われたりしている場所だ。


ここが決行の場所になるみたいだ。


あたしは紙切れを丁寧に折りたたみ、胸ポケットに入れた。


そして視線だけで智樹を確認する。


智樹は何事もなかったかのように、友人たちと談笑していたのだった。
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