俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
涼はリビングでキルをゲージの外から撫でていた
「涼は結局ピーマン食べれたんだから食わず嫌いじゃないの?」
「南が作ったからじゃね、マジで美味かったしな、美和さんはピーマン嫌いって知ってるから夕食には出ねえから」
「今度酢豚作ろうかな、味濃いからきっと食べれるよ?」
「うーん、基本野菜は好きじゃない……」
涼はキルから離れた
「その立派なデカい身体は何を食べて育ったの?」
「肉と牛乳」
「ヨーグルトじゃなくて?(笑)」
「ヨーグルトは昔はあんま飲んでなかった、牛乳は瓶で配達してもらってるぜ、毎朝飲む、ヨーグルトは買って来てもらって朝以外はヨーグルトだな、ジュース類はあまり飲まねえ」
そういえば冷蔵庫にはなかったな
南に出してくれたオレンジジュースには氷が入ってあった
昨日も確か同じ……
じーっとコップを見ていると涼が気付く
「一応、来客用で缶ジュースがあるぜ(笑)」
「あっ、ありがとう」
二人はたわいもない話を交わしあっという間に時間は過ぎる
「私、そろそろ帰るね」
「送る」
「昨日も送ってもらったのにいいよ」
「危ないから送らせろ」
「はい……」
昨日もそう言って送ってくれたな、言い方はやっぱ強引だけど……
二人は土手を歩いた
「お前、コース選んだか?」
「えっ、何の?」
「学校だよ(笑)」
「あっうん一応進学にした、まだわかんないけど」
「進学コースは二クラスなんだ、同じクラスになれるといいな」
「うん!」