俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
新学期から一ヶ月が経っていた
瑠莉以外にも友達もでき、なっちゃんと、あっちゃんと瑠莉の四人で今は移動や昼は行動している
涼の周りも基本隼人くんと雄星くんがいてその周りにも男子は集まっていた、他のクラスからもよく遊びに来ている
瑠莉はなっちゃんと同じ写真部に入っていて私はあっちゃんと途中まで帰る
「南、ごめん、今日彼氏とデートなの一緒に帰れない」
「いいよ、気にしないで」
あっちゃんは別の高校に彼氏がいる
今日は部活がないそうで学校まで迎えにくるらしい
南は一人で教室を出た
門を出ると少し前に涼と雄星くんが歩いていた
すれ違う友達に挨拶しながら……
本当に人気あるんだな〜
始業式後にファミレスへ行ってからは教室でもあまり話すことはなく涼も話しかけて来なかったことに少し寂しさも感じていて、最初だったからなのかなと思っていたところだった
強引に野菜を食べさせたことを怒ってるのかなとか
南にとって涼は少し気になる存在になっていってるのは間違いないようだが、それが好きなのか、只転校して間もないからそう思うのかはまだわからない
少し後ろを歩いていると涼が気づいてくれた
「おっ南、何だよいるなら声かけろよ!今日は一人か?」
「うん」
二人は私が追いつくのを待ってくれた
「疲れてる?」
「うん……」
「そっか、キルの散歩でも行くか?」
「涼〜」
雄星が涼に甘える
「……久しぶりに行こうかな……雄星くんいい?」
「べ、別に俺に聞くことじゃねーし、涼が決めることだから………」
「遊びに行くんだったら悪いなって」
「別に雄星とは遊ぶ約束はしてねぇよ」
「じゃあ、着替えてから行く」
「おぅ」
南は涼達と別れた
「涼〜、デート?」
「デートじゃねえだろ(笑)散歩!」
「俺も涼と遊びたいのに」
「は?いつも一緒にいるだろ?」
「外で遊びたいって事だよ」
雄星はブスッとしていた
「キモイこと言うな!遊んでるだろうが」
「南ちゃんの事好きなのか?涼が女と二人でいるなんて信じられないんだけど……苦手じゃん、女」