俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


「お前は!」

雄星にデコピンをくらわす

「痛っ!」

「女が苦手っつーても男に走るわけじゃねぇ、今まで<言い寄ってくる女>が苦手だっただけだ」

「蕁麻疹出るくせに………」

「あん時は……多分たまたまだ、南は大丈夫みたいだし」

「触ったのか?」

「触るというか、偶然触れたってことが何回かあったけど大丈夫だった」

「……触れるってどういう状態なら触れるんだよ」

「どういう状態って……」

涼は最初のおでこぶつかりや背中を押された事を思い出していた

「まあ、それは別にいいじゃん」


「……何だよ」
雄星はボソッと呟いた


涼は女とも仲良く話すが触られるとゾッとするらしい
瑠莉の件から涼がモテ始めた頃からだったかな、元々顔もいいし、運動も出来るし昔からモテてはいたらしい

1年生の体育祭で涼のことを好きな女が借り物競争で涼を引っ張って腕を組んでゴールした
一つ上の先輩だった

お題は好きな人、周りからもからかわれていたが涼は腕を組まれていた右腕に原因不明の発疹がでていた

その女が付けていた化粧と香水の匂いもキツかったといっていた、派手目な女だった

それから涼は女には必要以上にひっつかない、話は普通にするが時々色気を武器にして近づいて寄ってくる女が稀にいる、それを俺と隼人はガードしているのだ

涼様なんて言ってる女子は離れて涼をアイドルみたいに見てるからそっと見てるだけの人が多いが仲良くなってき始めたら注意が必要なのだ

その涼が自分から女を誘うなんて初めてだし俺がついていてやりたい………キルには叶わないしな

「雄星?どした?行くぞ」

「あぁ」

俺は涼の隣に並んだ

まだこの位置は俺のもんだ

ちなみに涼のことは大好きだし、友達として涼にも認識されてるが決して男が好きではない

< 21 / 144 >

この作品をシェア

pagetop