俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
次の日の学校
「南ちゃん、見て」
隼人が携帯を南に見せる
“熱が出た、休む ”
涼からのメールだった
「えっ、昨日私キルの散歩に一緒に行ったよ、帰りも送ってくれた」
「昨日母さんから南ちゃんが来たって夜聞いてたよ」
「全然元気だった、ご飯もおかわりしてたのに」
“南にはうつるから来るなって言っといて、あいつ来そうだから ”
隼人が見せた
「だって(笑)」
「よくわかってんじゃん(笑)行くよ私、美和さん夕方までだし……看病してくる、涼って寂しがり屋だもんね」
「よくわかってるね、何で分かんの?あいつ自身にも自覚ないのに?」
「私も引越してくる前あまり親いなかったからかな?結構学校ではしゃいだりしてたなーってまあ涼みたいに偉そうではなかったよ(笑)」
「なんかさ、小さい時から行事にも涼の親は居なくていつも僕の母さんが教室を行ったり来たり懇談も母さんが行ってた、学校では一切それを見せない、学校でテンションあげてんのもわかるんだ」
「まあ、そこまでテンションあげなくてもって私は思うけど、先に素の涼を知ったからだと思うけどね、まあ甘えさせてあげよう、まかせて!暇だし」
「うん、お願い」
隼人は雄星のところに戻った
雄星は涼がいないので大人しかった、いや、寂しそうだった
放課後、涼の家へ向かう
まあ美和さんいるし一人ではないから大丈夫だと思うんだけどね……
何か買っていっても美和さんのことだから揃えてるよね
南は小走りで土手を走る
ピンポーン
「はい、あら!どうぞ」
モニターですぐわかったようだった
南は靴を脱いで上がらせてもらう
「どうですか?熱」
「高いのよ、喉が痛いらしくて何も食べてくれないの、スポドリを枕元に置いてあるのを少し飲んでるくらいね、しんどすぎて寝れないみたいで少しイライラしてるわ」