俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


「病院は?」

「起きれないって……市販薬は昼に一度飲ませたけどね」

「しばらく付いてるんで少ししたら薬飲ませますね」

「助かるわ、キルの散歩には行ったから」

「はい」

時間になると美和さんは帰っていった

南は二階の涼の部屋にそっと入る

ベッドを覗き込むとウトウトしているのか頭が右に左にゆっくりと動く

南はそっとおでこに手を当てる

「ん……美和さん?」

うっすらと目が開く

「南?」

「うん、しんどいね」

「……来るなっていったのに」

弱々しい声を出す

「そんなの一人になるのわかってて私がほっとける訳ないでしょ」

「あー、だけど………」

「はい、もう話さなくていいよ、喉痛いでしょ」

「ん、暑い」

布団をはぐった

「汗かいたのかな、着替えする?」

「する」

南はゆっくりと涼の身体を起こした

「汗かいてるね、少し楽になるかもよ、引き出し開けていい?」

「うん」

うんだって……いつもおぅなのに弱ってる涼も可愛いななどと思いながら替えの服と下着を出す

「はぁ……頭痛てぇ……」

「熱があるからだよ、昨日あんなにご飯も食べたのに朝隼人くんに聞いてびっくりしたよ」

「昨日、喉は痛かった……」

「そうだったんだね、私が来ちゃったからかな、ごめんね」

「なんで?南は悪くない」

「でも、キルの散歩も走らなくてよかったかもだし、夜も送ってくれたから」

「関係ない、俺がした事だ」

涼は少し不機嫌になってまた横になって南に背を向けた

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