俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


「こんな、弱ってるとこ見られたくなかった……」

「何で?病人だから来たんじゃん、家なんだから格好つけなくていいんだよ、はい、次着替え」

さっき出した服を渡す

涼は服を脱ぎ始めた

「ちょっと私出てるから少し待って」

「別に見てもいいのに」

「やっ、下はさすがに……薬と水持ってくるね」

南はおぼんを持って部屋を出た

「ぷっ、薬持って上がってるじゃん(笑)」

暫くして南が入ってきた

「あれ?薬は?笑笑」

「もう〜涼の意地悪ー」

南は真っ赤になって着替えた服を預かった

「ごめんな、サンキュー」

「はい、薬」

「ん、洗濯物置いておいていいから明日美和さん洗ってくれるし」

「わかった、食べれたね」

「食べさせてくれたから」

涼の携帯が鳴る

隼人からだった

「隼人?うん、さっき起きた、美和さんに言っといてお粥食って薬飲んだからって、じゃあな、あっ、雄星にも心配するなって伝えて、ああ、じゃあ」

電話を切った後水分をとる

まだ喉が痛いようだ

「美和さん心配してたよ」

「うん」

雄星からメールも入ってきた

“ 涼、大丈夫?隼人から今聞いた、無理するなよ”

涼は南に携帯を見せる

「(笑)雄星くんは本当に涼のこと崇拝してるよね」

「あいつ、クラスで最初一人でいたんだよ、俺が声かけた、そっから一緒にいる、中学の時にちょっと色々あったみたいで……高校入ってからも一人で行動するしで、まあ、みんなそれなりにあってさー、でも雄星はだいぶ自分を取り戻して来たし、あいつよく話すようになったんだよ(笑)うるさかったら冗談でうるせぇっていえばいいし、そっから俺に懐いてる」

涼はベッドに横になる

「一緒に寝る?って言いたいとこだけど(笑)うつすといけないし、今日は送れねえから帰っていいぜ、もう大丈夫」

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