俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


「わかった、明日しんどかったらもう一日休むんだよ、無理しないで」

「ん」

「鍵どうしようか?」

「もう少ししたら一度下に降りるから閉める、門の方だけ閉めといて」

「うん、じゃあね、お大事に」



次の日の朝

“復活、学校行く! ”

涼からのメールだった

よかった………


教室に入ると涼の周りには沢山の人が集まっていた

雄星くんはニコニコして嬉しそうだ

私は思わずフッと笑ってしまった、キルみたいって


放課後、一度家に帰り涼の家へ向かった

「こんにちは、美和さん」

「どうぞ、昨日はありがとう、隼人から聞いて安心したわ、連絡先聞いておいてもいいかしら?涼くんは南ちゃんの言うことなら何でも聞くって隼人が言ってたし(笑)」

「はい、いいですよ」

「私が泊まってもよかったんだけど、昨日は町内の会議があったから、隼人に電話してもらったのよ」

「一日で回復なんて涼らしいというか(笑)」

「俺が何?」

「あっ、丈夫って話してたの」

バスタオルで髪を拭きながら台所にやって来た

冷蔵庫からヨーグルトを出しいつものように直飲みする

「だから服着ないから風邪ひくんじゃないの?」

「だから〜暑いんだって、南だって俺が帰ってシャワーするの知ってるんだからさ、わかっててすぐ来てるんじゃねぇつーの(笑)」

「う〜、心配して来たのにー、元気なら帰る!」

南は玄関に向かう

「あー、悪い、待って南!」

涼は急いで追いかけた

「なあ、帰るなよ」

「だって……」

「悪かった……昨日ありがとな」

涼は後ろから南のほっぺに軽くチュッとした

「……軽い、チャラい」

南はびっくりと恥ずかしさで涼の方を向けなかった

「えー、南とキルにしかしたことないしー、服着るからまた髪乾かして、なっ」

「えっ……」


南は涼に腕をつかまれリビングに連れていかれる

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