俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
さっき言ったこと本当かなぁ、涼はモテるのに付き合ったことはないのかな?
涼がドライヤーを持ってリビングに戻ってきたので南は髪を乾かし始めた
何か嫌われてはないし、むしろ気に入られてる感じは態度でわかるんだけど………
涼の気持ちが知りたい……
私も自分の気持ちがわからないけど……友達?
今まで周りに居なかったタイプ
「熱っ、南熱い……おい、おい!」
涼の頭を乾かしながら考え事をしていた南は涼が振り向いて気付いた
「へっ、あっごめん!」
今度はちゃんと頭を見て乾かした
「はい、できた、ごめんね(笑)」
「何考えてたんだよ、びっくりしただろ?」
「んー考えてなかったからぼーっとしてたのかな」
「涼くん、じゃあ帰りますね」
「あー、お疲れ様」
南は美和さんに手を振って見送る
「何か美和さんとフレンドリーになってる?」
「うん、連絡先交換した、涼が私の言うことしか聞かないかもって(笑)」
「そんなことはないけど……美和さんの言うことも聞くよ、母親代わりだし」
「前も母親代わりって言ってたね、涼のお母さんて……?」
「生きてるよ(笑)仕事ばっかしてる、父さんもそう……美和さんを信頼してるからまあ仕事に打ち込められるんだろうな」
「涼は寂しくないの?一緒について行こうとは思わなかった?」
「ついて行くも何も置いて行かれたからな」
「涼が寂しがり屋なのはやっぱり両親が側にいないからかなって……」
「俺?、寂しがり屋?」
「うん」
南は涼の隣に座った
「違うの?」
涼の顔を覗き込む
「んー自覚はあまりないけど……何?チューして欲しいのか?」
「は?どうしてそういう発想が?」
「顔近付けてくるから(笑)」
南は真っ赤になって正面を向いた