俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
「な、何で、今までだって食べさせた時これくらいだったじゃない」
「そうだったっけー(笑)今度また食べさせて貰おうっと、キルの散歩行くから送ってやる」
「あっ、うん」
あまり踏み込んじゃいけなかったのかな、前はご飯食べるまでいたのに、さっきも帰るなって引き止めたくせに今は帰れって言われてる感じ、上手くはぐらかされた?
涼は南を送って行き帰ってきてベッドに横になる
疲れた………まだ風邪本当じゃないな
南が心配してくれるのは嬉しい……でも……
軽く頬にキスなんてしちまったけど南から近づいてこられた時、一瞬蕁麻疹の事が頭をよぎった
今まで南は平気だったのに……
自分から行けば大丈夫なのか?来られると駄目なのか?
南に背中を触られても出なかったから南は大丈夫と思ってたのに、さっきキスしてたらどうだったんだろう……
“帰り寄ってくれ ”
涼は隼人にメールを送った…………
暫くすると隼人が部屋をノックして入ってきた
「おーい、人を呼んどいて何だよ寝てるって」
隼人は涼を起こした
「あー、悪い」
涼はダルそうに起き上がる
「ぶり返したか?熱は?」
おでこに手を当てた
「熱はないようだぞ、ん?どした?寂しくなったとか……」
「寂しくはない」
プイとそっぽを向いた
「んじゃ何?」
「………今日南が来てくれた」
「うん、別にいいじゃん」
今日南が来てからの経緯を隼人に話した
「ふーん、キスしたんだー、へー」
「そ、そんなキスっていう程じゃなくだな……」
あきらかに涼は動揺している
「まあ自然に出た行動だったんだろ?」
「ま、まぁ」
「南ちゃんには蕁麻疹は出なかったんだろ?母さんから聞いてたよ」