俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


「…………仕方ないじゃん」

「うん、仕方ないよね、それは受け入れるしかないし、涼も偉いと思うし、たった数ヶ月程の付き合いで涼の事をわかってる南ちゃんも凄い」

「あいつも色々あって……」

「そう、お互いが話せるんならいい関係でいれるんじゃないかな?まあ、焦らなくていいと思うからゆっくり南ちゃんとの時間を楽しみなよ、学校ではあまり喋らないけど涼の事心配で昨日も今日も来てくれたんだからさ、何も思ってなかったら看病に来ないよ、なっ?」

「そう、かな?」

「うん、蕁麻疹は大丈夫だって、出たら出た時に考えればいいよ、南ちゃんに化粧するなって言っとけば(笑)親の事もお互いが受け止めて話せばいいから……なっ」

「ん」

「お前メシまだ食ってないだろ?」

「あっ、寝ちまってたから」

「僕も腹減ったから帰るよ」

「悪かった」

「いいよ、頼ってくれて嬉しい(笑)僕のほうが兄貴だし」

「なんだよ、兄貴って俺には兄はいねえ(笑)」

二人は笑いながら1階へ下りた



次の日、涼は家での髪型のまま登校した

「涼様、髪型………」
「どんな髪型でも格好いい……」

みんなに注目を浴びながら教室へ入る

「えっ!涼?」

瑠莉が涼に寄っていく

「おす、瑠莉」

「涼、おはよ」

「はよ!」

雄星は言葉が出なくじっと見ていた

「雄星、おはよ」

「……涼、どうしたの?寝坊?」

「寝坊じゃないけどな(笑)たまには……」

「俺の好きな前髪の垂れがぁー」

「(笑)お前好きだったのか?じゃあ自分でやれよ」

「涼じゃないと似合わねーよ」

次々と涼の周りに人が集まってくる

南が教室に入ってきた

「何?あの人だかり」

「涼がね、髪型を変えてきたの」

瑠莉から報告を受ける

涼は人に埋もれていて南は見えなかった

「短くしたとか?」

「前髪おろして、後ろも縛ってない」

「あーそう」

普通じゃん

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