俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
授業が始まるチャイムが鳴り涼の周りは人が居なくなった
どうしたんだろ、何で今更………事情があるんじゃなかったっけ
南は涼を目で追っていた
噂を聞きつけた他のクラスの子達も休み時間の度にくるので南は涼と話せなかった
まあ、家にいけばいい事だし……
南は涼の家に向かっていた
「こんにちはー」
美和さんがいつものように小走りで出てくる
「どうぞ〜」
「お邪魔しまーす」
リビングにも台所にも涼の姿はなかった
「あれ、美和さん、涼は?」
「あら、待ち合わせしてたんじゃないの?まだ帰ってきてないけど」
「そうなんですか……涼いないのに上がってよかったんですかね(笑)」
「南ちゃんならいいわよ〜私も普通に上げちゃったし(笑)」
美和さんが飲み物を出してくれた
二人で暫く話をしていたら涼が帰ってきた
「ただいまー」
「お帰り〜」
「南、来てたのか?」
「うん、今日の意図を聞こうと思って……」
「涼くん、髪おろしていったの?」
「うん、ごめん遅くなって時間過ぎたね、ありがとう」
「南ちゃんとお喋りしてたら時間のこと忘れてたわ(笑)じゃあ、また」
「バイバイ、美和さん」
「またね、南ちゃん」
「着替えてくる」
「うん」
南はリビングでキルと遊んでいた
「あっ、ねぇ、散歩行く?」
「南を送るときに行く」
「じゃあキル、ハウス」
キルは嫌がっていたがエサを涼が置くと大人しくなった
「じゃあ、涼が今日髪を下ろしてきた理由を知りたい、学校はスイッチ入れるっていってたじゃん」
「んーまず、昨日のこと謝る」
「何?」
「玄関でチュッってしたこと……」
南は思い出して赤くなった
「あー、でも、本当に嫌ならその時帰ってると思う………まあ、軽いとは思った」
「そっか……」
涼は黙ってしまった
「で?」
「ん?」
「髪型!」