俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
(全く〜)
涼は部屋へ行き着替えを持って下りる
その顔は真っ赤になっていた
(なんだ、透けるのは反則だろ、エロいな……クソッ、もう少しで触るとこだったじゃねぇか)
自分の手を見た
涼は冷静さを取り戻し、リビングでキルをゲージに入れ携帯を触っていると南がそっと入ってきた
「あの、かえって御迷惑をかけてしまって……」
涼のブカブカな服の手首と足首を折りタオルを肩にかけていた
「いいよ、服を乾燥機にかけるから待ってろ」
「あっ、ごめんなさい、勝手にスイッチ入れた……」
「あっそう、ならいいけど、ソファー座って」
南は言われるままに恥ずかしそうに浅く腰をかけた
「待ってろ」
涼がドライヤーを持ってきてくれて渡してくれた
「お前、もっと髪拭いてから出てこいよ」
肩にかけてあったタオルを外して南に渡そうとする
「待って!とらないで」
南は立ち上がって後ろを向くとすぐ胸を隠してまた前を向いた
「ご、ごめんなさい、せっかく貸してくれたのに薄くてその、下着も濡れたからつけてないの……見えちゃう……」
キュン……なんだキュンて……俺の心臓おさまれ
「あー、悪い、そこまで考えなかったわ」
何も気にしないフリをして冷静に話す
涼はタオルを南に戻し、南はドライヤーのスイッチを入れる
涼は部屋を出てタオルをもう一枚持ってきてくれた
「ありがとう」
南はタオルで髪を拭きながら
「もう、恥ずかしいし……」
「ん?何か言った?」
涼はドライヤーの音で南が言ったことが聞こえず耳元で聞き返した
「ひゃあ!耳元で話さないで」
「お前、耳弱いんだ……」
南の耳元で囁くと身体はビクッと反応し、南の耳は赤くなっていく
可愛いじゃねーか(笑)
ドライヤーをかけおわり涼に返す
「あの、ありがとう……涼……って呼んでもいいのかな?」
「ああ、俺も南ってもう呼んだし(笑)」
涼はドライヤーを片付けに行き戻ってくると南はゲージの前でキルを相手に遊んでいた
「出そうか?」
「いや、いいよ、また舐めるでしょ」
「多分な、はい、飲み物どうぞ」
「ありがとう」