俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
「涼、この服洗って明日持ってくるね、夕方家にいる?」
「多分居るはず、一応番号交換しとくか?携帯持ってるか?」
「うん、携帯だけ持って外に出たから……ありがとう」
二人は携帯を合わせた
「あっ、南、同じ機種じゃん(笑)」
「昨日こっち来てすぐ変えたのよ、籍入れたから家族同じ契約会社にしようって買ってくれたの、偶然だね〜、涼ってこの漢字なんだね、じゃあ、私そろそろ帰ろうかな」
「帰る?」
「うん、何も言わずに出て来ちゃったし」
二人は門を出た
「涼……道がわかんない……」
「あー、じゃあ、晩飯買いに行くからちょっと待ってろ、送ってやる」
「うん」
涼は財布を取りに戻り付いてきてくれることになった
二人は土手を歩いた
南は涼に借りた服を抱えるように持っていた
「別にさ、わざわざ洗わなくてもいいけど?」
「やっ、だって直接履いたからそれはちょっと洗わせて」
「そうか?気にしないけどな」
夕日が涼のサラサラな少し茶色の髪を眩しく見せ春の緩やかな風が吹くと少し長めの前髪と後ろ髪が揺れる
涼って綺麗な顔してる……
南は涼を見上げた
「ん?」
涼が南の視線に気づいた
「あの……何でもない」
南は真っ赤な顔をしてうつむいた
「えっと、ここまで来たら道わかるよ」
「暇だし……家まで、送らせろ」
「いいの?」
「おう」
南のマンションに着く
「あー、ここか……このマンションに俺の友達がいるぜ、女子だから始業式の日に一緒に行くように連絡しておくからな」
「ほんと?嬉しい、仲良く出来るかな?」
「大丈夫だろ、じゃあ、明日な」
「ありがとう!」
涼は片手を挙げて帰っていった
友達ができた……良かった(笑)
でもちょっとお金持ちだから偉そう?
話し方かな?俺様気質?まあ、いっか、結果いい人だったし、話しやすかったし……
「ただいま」
南は帰ると涼の服をベッドに置いた