俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?
次の日は天気予報の通り晴れて、夕方に乾いた服を紙袋に入れ、涼に電話をする
「もしもし?今は家?」
「家居るぜ」
「今から行っても大丈夫?あっ、今日は夕飯は?」
「今日も風邪治らなくて休み」
「御礼に何か作ろうか?」
「マジか?肉!肉!」
「肉って色々あるけど……」
「肉だったら何でもいい」
「わかったけど他は?」
「ん?いらないよ、あっピーマンはホントにいらないぜ」
「じゃあ、買い物してから行くね」
(ピーマン嫌いなのか……)
南はニヤッと笑った
ピンポーン
玄関のインターホンを鳴らすと
「開いてるよ」
と声が返ってきた
南は玄関を開けると
「お邪魔します」
靴を脱いでるとスリッパの音……涼が玄関にやってきた
「買い物してきたのか?」
「うん、そう言ったじゃん、台所借りてもいい?」
「ん、こっち」
右側の最初のドアを開けると広いキッチンがあった
リビングダイニングではなく、単独の広いキッチンだった
「冷蔵庫開けてもいい?」
「あぁ、何でも適当に使っていいぜ」
南は大きな冷蔵庫を開けた
(結構食材入ってるな、一人なのに……作り置きはないけど)
南は冷凍庫も開ける
(こっちも結構入ってる、これ、買わなくても何かできたんじゃないのかな)
とりあえず買って来たものを冷蔵庫にしまった
涼は南の後ろから手を伸ばし冷蔵庫から飲むヨーグルトを出してパックのまま直飲みする
「直飲みはあまり良くないよ?」
「大丈夫だよ、一日で飲むから」
「1リットルを?」
「あぁ」
「お腹ぐるぐるこない?」
「うん、でもこのメーカーじゃないと駄目」
「変なこだわり」
「味が全然違う」
「味にこだわるんだったら私の料理は口に合うかなー?」
「肉だったら何でも食う」
「それも味はどうでもって感じ……」
「えー、じゃあどう言えばいいんだよ」
涼は拗ねた